背景
- IPA 独立行政法人 情報処理推進機構がDX白書2021を公開しました。
- とても良く整理されていたので日本の企業はこちらの内容を参考にDXに取り組んでいくのが1つの指針となるかと思います。
DXのブレイクダウン
DX白書のドキュメント内でDXというバズワードをもう1段階ブレイクダウンしたわかりやすい図があったので紹介します。
Originally tweeted by matsubokkuri / Minedia, Inc. CTO (@matsubokkuri) on October 12, 2021.
DXという言葉を使う際には、人によってこの3階層のどこのレイヤーでの話なのかをまず前提として合意しておかないと話が食い違うことになってしまいます。
上に行けば行くほど高度なデジタル化を意味しています。
また、上の方を達成したければまず下の方を満たしている必要があることも意味します。
受発注システムとDX
まず、日本のB2B受発注業務の中ではまだまだアナログな処理を行っている会社が多くあります。例えば、FAXや電話による受注業務です。
(余談ですが、電話やFAXはレイヤー1の通信回線はほとんどデジタル回線になりつつありますが。)
そのため、多くの受注を行うメーカーや卸売会社は受発注システムを自社に導入して、そのシステムを発注者へ使わせることによってデジタイゼーションを達成してきました。
しかしそれは1対多の関係であり、個別最適化であって、発注者にとっては発注先に応じて複数のシステムを使う必要があって利便性が悪いです。
理想の状態は、発注者側にとっても1つのインターフェイスで発注を行えることです。となるとシステムとしては多対多のモデルが必要であって、プラットフォームとして存在するべきであります。
よって、タノミマスターはこの理想の状態を実現するために、多対多のモデルで構築しています。
プラットフォームの特性の1つとしてネットワーク外部性が働くため、参加する会社が増えれば増えるほど利用者のメリットが高まります。
DX構造に対するタノミマスターのアプローチ
1. デジタイゼーション
タノミマスターに参加することにより、アナログでやり取りしている受発注業務をデジタル化できます。
タノミマスターではアカウントの登録をすることによって、Webで操作が可能になっているので利用のハードルを低くしてあります。
2. デジタライゼーション
タノミマスターのWebで行える受発注に関連した作業をREST APIでも操作できます。よって、プログラムを組むことによって業務を自動化できるようにしています。
3. デジタルトランスフォーメーション
タノミマスターは受発注業務に特化しています。
中小企業共通EDI標準にある、ピンクで囲った部分のユースケースを提供しています。
タノミマスターが提供しているこのフェーズの前と後は別のシステムが担当することになるので、他サービスとの連携を容易にすることによってDXを推進する企業がビジネスフローを容易に統合できる環境を提供することでデジタルトランスフォーメーションを推進していきたいと考えています。
このあたりで連携できるプレイヤーやサービスがありましたら協業していきたいです。
まとめ
- タノミマスターは中長期的なDXを行えるソリューションとなる。
- タノミマスターのプラットフォームを利用するユーザが増えることで利便性が高まる。
- タノミマスターを導入するだけでデジタイゼーションを達成できる。