背景

近年、LLM(大規模言語モデル)は業務や生活のさまざまな場面で重要な役割を果たしています。自動化された文章生成、効率的な情報検索、カスタマーサポートの向上など、LLMの活用により、時間の節約や業務の効率化が実現されています。特に知識労働の分野で、その影響力はますます大きくなりつつあります。

問題

Webサイトは人間にとって見やすく整理されたものになっていますが、LLMにとっては情報を獲得するには効率が悪い状態になっています。

Webサイトを普通に構築してある場合は、LLMは全ページをクロールする必要があります。Webサイトを提供する側はクローラーからのアクセスが大量に来てサーバサイドのリソースを消費してしまいます。

LLMS.txtとは

LLMにとってWebサイトの情報をクロールしやすくするプロトコルがとして提唱されたのがLLMS.txtになります。

詳細は以下の記事を参照

タノミマスター公式サイトのLLMS.txt

NotebookLMを使った利用例

GoogleのNotebookLMにこのllms.txtを知識として与えて簡単な問い合わせをしてみた例です。

(手元の言語設定が英語になっているので英語になってしまっています)

タノミマスターの概要を纏めさせてみました。

タノミマスターは、スマホで簡単に受発注できるWebサービスであり、iOSとAndroidアプリからも利用可能です [1]。

APIに関しては、OpenAPI Specification形式で仕様が公開されており、APIキーを利用した認証を提供しています [2-4]。PostmanでもAPI仕様が公開され、APIのテストと開発を支援しています [4]。

タノミマスターの主な機能は以下の通りです。

発注者(小売):無料で利用可能。発注履歴の保存、支社・営業所・ユーザ・配送先マスタ管理、お気に入り商品管理、商品レビュー閲覧・書き込みが可能です [5]。
受注者(メーカー):受注履歴の管理、納期回答、支社・営業所・ユーザ・商品・販売先ごとの価格・マスタ管理、商品レビュー閲覧・書き込みが可能です [5]。
マスタ管理機能:CSVファイルによるマスタデータの更新時にヘッダ行の検証を行う機能や、各種マスタのCSV登録画面にCSVダウンロード機能が追加されています [6, 7]。また、納品先住所マスタの登録や、発注時の納品先住所の選択機能もあります [8]。
商品マスタ非同期登録機能:数万行以上のマスタデータをアップロードできるよう、データの登録を非同期で行えます [9]。
その他:商品の型式(品番)は「ABC(半角)とABC(全角)を別物とみなす」ように対応しています [10]。
タノミマスターは、APIを通じて様々な機能を提供しており、小売・メーカー双方の業務効率化に貢献するプラットフォームです [2, 5].

もう少し技術的な問い合わせもやらせて見るためにAPI仕様書もデータソースに追加してみます。細かい技術的な質問も回答できています。

OpenAPI SpecificationでAPI仕様書を公開しているので機械的に理解しやすい状態です。

例えば、JavaでAPIで問い合わせするコードを書かせたりもできます。

タノミマスターについて2人がトークして説明するような感じで説明してくれます。(英語です)

まとめ

タノミマスターはドキュメントやAPI仕様書を公開しており、機械的に理解しやすい形で提供しています。

よって、LLMを活用したAPI接続の実装やタノミマスターの細かい点に関しても簡単に問い合わせられます。

カテゴリー: 読み物

松倉友樹

株式会社マインディア CTO